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2021年09月20日

損害保険について理解を深めよう

介護ブログ

損害保険について理解を深めよう

~今注目の少額短期保険(ミニ保険)を上手に活用しよう~

私たちの生活の中には、様々な危険(リスク)が潜んでいます。

例えば、2019年の1年間に発生した交通事故は38万1,237件で、死傷者数は46万4,990人。火災であれば、2019年の総出火件数は37,683件で死者数は1,486人にのぼります。(※「内閣府 令和2年交通安全白書」「令和2年 消防庁報道資料」より)

こういったリスクに対するリスク対策の手法は、大きく分けて三つあります。

一つ目は、自分でリスクを保有し貯蓄などでカバーする「保有」。二つ目は、車に乗らない、家を持たないなど自ら危険を回避する「回避」。三つ目は、リスクを第三者に移転する「移転」という方法です。この三つ目の「移転」という方法が、まさに保険を意味しています。

今回はリスク対策の一つである「移転」としての保険について、損害保険と今注目の少額短期保険を中心にお話ししていきます。

【INDEX】
 損害保険の成り立ちや仕組み、考え方を知っておこう
 少額短期保険(ミニ保険)とは?
 ミニ保険を上手に活用しよう
 ■最後に

損害保険の成り立ちや仕組み、考え方を知っておこう

損害保険の始まりをご存じでしょうか?

起源については諸説ありますが、始まりは古代ギリシャの時代まで遡ります。

当時の航海では、途中で嵐や海賊に出会った場合、積んでいた荷物を全て海に捨てて逃げるということがよくありました。

こういった予期せぬ危険に遭遇したときに、発生した損害について船員だけが負担するのではなく、荷主と船員とで負担を分け合うという考え方が生まれました。これがのちの「海上保険」として、現在の損害保険の起源になったと言われています。

損害保険とは簡単に言うと、災害や事故など不測の事態で生じた損害に対して補償する保険です。

保険金額が予め決まっている生命保険と違い、発生した損害や被害の程度によって補償額が変わってくるのが特徴で、基本的には実際にかかった分だけ保険金がおりる「実損払方式」が中心となっています。考え方としては生命保険と同様に、大数の法則と収支相等の原則から成り立っていますが、これらに加えて更に以下二つの基本原則があります。

●レクシスの原則…リスクの危険度に応じた保険料を支払わなければならない
●利得禁止の原則…実際の損害額以上の保険金を受け取ってはならない

また損害保険の場合、補償の対象はヒトだけでなく建物や自動車などモノに対しての補償や、第三者に対しての賠償責任を対象とする内容のものもあります。私たちが日常生活を送る上でどのようなリスクが想定されるのか、損害保険については想定されるリスクに対して適切で不足の無い補償を準備しておくことが大切です。


少額短期保険(ミニ保険)とは?

少額短期保険(以下、ミニ保険)は、生命保険・損害保険に続いて生まれた第三の保険です。その名の通り、保険金額が少額で保険期間が短いことが特徴ですが、その分一般の保険と比べて参入障壁が低く、商品開発から販売までのスピードが速いという特徴があります。

近年、これまでにはないような新しい視点でのミニ保険が多く登場していますが、一方で年金保険や満期返戻金が支払われる保険、数年にわたって保険金を受け取る収入保障保険などはミニ保険として加入することはできません。あくまでも保険期間が1年以内(損害保険分野は2年以内)の掛け捨てタイプのもので、保険金額も商品によって上限が設けられているということを覚えておきましょう。


ミニ保険を上手に活用しよう

未だ新型コロナウイルスが衰えを見せない中、「コロナ保険」と呼ばれるコロナの保障に特化したミニ保険が話題となりました。これはコロナによる入院や自宅療養の際に一時金が受け取れるタイプのもので、ミニ保険として安い保険料で一定の期間だけ加入することができます。(※感染症拡大の影響で販売停止になっている商品もあり)他にも、火災や盗難の際に家財のみを補償する家財保険、ペット保険、葬儀保険、障害を持った人向けの保険や不妊治療中の人が入れる保険など、ニーズに応じた様々な商品があります。期間限定で一部分だけ補償が欲しいという場合には、こういったミニ保険を活用するのも一つの選択肢でしょう。


最後に

今回は、損害保険と少額短期保険(ミニ保険)を中心にお伝えしました。

損害保険については、災害が起こる可能性と同時に損害の程度を想定しておくことも重要です。実際に被害を受けた際に、自身の経済力でどのくらいのカバーができるのか、まかなえないほどの被害や損害の程度が予想される場合には、やはり保険という形で準備をしておく必要があるでしょう。

リスクの程度や必要な補償は人によって様々で、だからこそ複数の保険を比較し自分に合った補償を選んでいくことが重要です。

またミニ保険については、必要な補償に対して一定の期間だけ加入することが可能なため、家計の見直しとして固定費の削減につながったり、最低限の保険料で補償を追加することができるというメリットがあります。しかし一方で商品の特性上、保険契約者保護機構制度や保険料控除の対象外であるということには留意しておきましょう。

これらの保険は、実際の被害状況や災害リスク等から商品改定や値上げが頻繁に行われる分野でもあります。加入を検討する際は、商品内容と併せて法令や保険会社の最新情報を日頃からチェックしておくようにしましょう。その際、本コラムの内容もご参考頂ければ幸いです。


ライタープロフィール紹介

林 舞(はやし まい)

  独立系1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)

就職、結婚、出産、住宅購入など様々なライフプランを経る中で自身のマネーリテラシーの低さに気付き、これからの現代社会を生き抜く力を身に付けたいとファイナンシャルプランナーの資格を取得。

現在は個人のお客様を中心に、家計の見直し、資産運用、住宅相談、生命保険・損害保険など、お金に関して幅広く相談を受けている。

「お金の知識を身に付けて、今も老後も楽しむ」をコンセプトに、ブログやTwitterでもお金に関する情報を発信中。(ブログ: https://maiblog.org/